世界で一番食べたかったお蕎麦 ふじおか@長野市

先日の土曜日は、グルメブロガーばかり男4人という、こってり濃厚なメンバーで、長野県へ食べ歩きに行ってきました。

まず向かったのは、長野市にあるお蕎麦屋さんの「ふじおか」。このお店は、ずっと、「いつか行ってみたい」と思っていたお店でした。でも、自宅から車で5時間近くかかるという距離と、子連れ不可がネックで、なかなか機会がありませんでした。ところが今回、「ふじおかに行きましょう!」と誘っていただいて、念願叶って行くことができました。企画してくださった、しょうちゃん、どうもありがとう!

さて、念願叶って、無事に「ふじおか」のお蕎麦が・・・と思ったら、そうは簡単には、問屋が卸しません。お昼の11時半に予約していたのですが、思ったより時間がかかり、どうも予約の時間に着きそうにない。それでお店に「ちょっと遅れます」と電話したら、「12時までに来られない場合は、お食事できませんからね。」とおっしゃる。

ま、マジですか!?
朝6時過ぎに家を出て、ここまで5時間近くかけて長野まで来ているんですよ!
食べられないなんて、シャレになりませんがな!

しかも、追い打ちをかけるように、「もう、電話をされても、電話に出られませんからね。道に迷っても、ご案内できませんからね。」とおっしゃる。

電話では、「ええ、場所は分かっているので、大丈夫です。12時までには伺います。」と言ったものの、内心は、超やべえ~!って焦りましたよ。

で、ナビで目指していた場所には来たものの、そこにお店がなく、さらにあせる!
みんな、目を血走らせ、脳細胞もフル稼働して、ネットで調べたお店の場所の関する記憶を絞り出し、iPadの地図なども睨みつつ向かったところ、なんとか12時前にお店に着くことができたのでした。着いたのは、12時の数分前。あ、あぶなかった~!



さて、お店はまだ新しく、木の香りが残る、モダンな別荘という佇まい。
テーブルが4卓あって、この日は満席でした。どうやら、全員揃ってから、料理が一斉に始まるようなのです。それで、遅れたらダメなのですね。

料理は、せいろ蕎麦がメインの、3千円のコースが1本のみ。他には、そばがきと、蕎麦ぜんざい、お酒しかありません。

この日の料理は、こんな感じでした。
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そば茶。殻だけを取りのぞいた、丸抜きの実が入っています。この実がかわいらしい。
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前菜の野菜料理盛り合わせ。これは4人分です。とってもおいしそう!
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取り分けたところ。さわやかで、芯のある苦みが、おいしいです。
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そば雑炊。普通の雑炊と違うのは・・・
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お米の代わりに、そばの実が入っていること!やさしい味わい。
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別注文の そばがき。とてもなめらか!うまし!
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さあ、いよいよ ざるそばが来ました!
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そばのアップ。

ずうっと食べてみたくて、楽しみにしていたお蕎麦。
一口すすってみると、おお~。とても優しさを感じる味わい。
そして、ゆるやかに、このそばが持つ世界が 自分の中に広がっていく。

目をつぶると、初夏の高原というイメージが広がる。
遠くには、さわやかな緑色をした山々が連なり、目の前にはきれいなお花畑。

そこに、麦わら帽子をかぶった、一人の少女。
年の頃は10代前半だろうか。可憐な少女。

少しづつ、その少女に近づいていくと、彼女は、実は幼い女の子ではなく、
柔和な微笑みをたたえた、年の頃、5、60歳の女性と気がつく。

人生の楽しさも、苦しさも、幾年月も受け入れ、重ねてきたと思われるその女性は、
人を包み込むような、柔和な笑顔をたたえている。

その表情に、僕はほっと、安心感を覚える。


この蕎麦から、僕はそんな情景が浮かんできたよ。
すごいな、この蕎麦。やさしく、控えめに、そのおいしさを伝えてくる。


さて、せいろをいただいた後は、このお店の名物?そば湯も楽しみ。
ポタージュ系と呼ばれる、濃厚なそば湯は、このお店が発祥だと聞く。
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とてもおいしい。香りがいい。お腹ふくれちゃうまで、何度もお代わりしました。
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漬け物の盛り合わせ。これはまた、絶品。お酒が欲しくなります。
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別注文の、蕎麦ぜんざい。

はあ~。
本当に、夢のように、幸せな時間でした。

お店に着く前の電話でのやりとりでは、素っ気なく感じた奥様も、食後は朗らかな表情で、いろいろ教えてくださりました。

本当に、来ることができてよかった。
また一つ、新たな世界をのぞいた気分です。
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